子供たちとグランドで過ごした日々

ありふれたサッカー親子の等身大の記録です

レフェリー

審判で最も過酷な経験

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真冬に審判をするときに、審判員の防寒は是か非かという投稿等を見かけることがあります。

どちらかと言えば肯定派より否定派や慎重派の方の意見が多いですし、私もそう思います。

実際W杯やJリーグで審判がスパッツ履いてたらカッコ悪いですもんね(笑)

もちろんジュニアのローカルのカップ戦でどこまで格好に拘るかというのはあるかと思いますが、形から入りたい私としては拘りたい部分でもあります。

こんな私でも1度だけ恥ずかしい失敗談があります。

相当前の話になりますが、ある真冬に審判を依頼された時の話です。

その日は夕方5時くらいのキックオフで、予報では雪が降るかもと言われていました。

若干体調も悪く、あまり冷え込んでこれ以上悪化してはまずいと思い、禁断の防寒に手を出してしまったのです・・・上はまだレフェリーシャツ着てますから問題ありませんが、いわゆるヒートテックのタイツを買ってしまったのです。

そこのナイターは照明が暗く、タイツ履いてても目立たないから今回だけは許して!っという甘えがあったのも事実です(笑)

ところが試合が始まって降ってきたのは、雪ではなく雨だったのです。

ご存知かと思いますが、スパッツと違いヒートテックのタイツのウエストのゴムはそれほどきつくありません。

普通に着用して走ったりする分には良かったのですが、問題はゲーム前半のうちに発生しました。

雨は本降りに近く、既に全身びしょ濡れになるくらいの雨量でした。

真冬の雪が降ってもおかしくない寒さの中でびしょ濡れになる程の雨・・・  その辛さ、ご理解頂けるかと思います。

そのうち下半身に異変を感じました。

そうです。タイツが大量に吸った雨で重くなり、段々ずれてきたのです。

初めのうちはだましだましずり上げながら頑張っていたんですが、途中から赤ん坊のオムツのように完全に水を吸っている状態で、ウェストのゴムが全く機能しないくらい重くなってしまい、状況が説明しづらいのですが、レフェリーパンツの股間の部分でずれおちてきたタイツを支えている状態になってしまったのです。

こうなると手でずり上げても上げた瞬間にズルっと落ちてしまいます。

走る振動もありますから尚更です。

ジュニアユースの35分ハーフでしたから、その間中レフェリングとずれおちたタイツとの格闘は私の審判の経験上もっとも過酷な試合となりました。

それ以降どんなに寒く、雪や雨が降ろうとも防寒などという甘えた考えを持たなくなったのは言うまでもありません。

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