長男の到着予定より少し早めに着いてしまったので、それまで周辺散策などをして時間をつぶしてから長男と合流しました。
事情を聞いたところ、3時の集合だと普通に寝たら絶対に起きられないと思ったので、深夜にやっていた海外サッカーの試合を観つつ集合時間まで寝ないで、移動のバスで爆睡しようと思ったところが寝落ちしたという事でした(笑)
とりあえず寝坊&遅刻してしまったことはどうしようもないので、着いたらコーチにきちんと謝罪しペナルティがあれば甘んじて受けるよう話しました。
最寄り駅とはいえ試合会場は駅から近い訳ではありませんのでそこから30~40分程かかって会場に到着しました。
開会式は既に終わっていましたが、長男の高校の第1試合には何とか間に合いました。が、案の定長男はユニフォームも着れず、アップにも参加できず、ボトルに氷+水を入れたり用具を運んだり裏方仕事をしていました。(長男の高校はマネージャーがいないので原則選手が全て雑用もこなします)
午前中の第1試合が終わり、ランチをしながらこのまま試合に出れないようなら1泊せずに帰ろうかなぁ等と思いつつ午後からの試合を観戦していました。第2試合も同じように裏方仕事をしていましたが、3試合目の途中からやっと出場のお許しが出ました。
何とか試合に出れそうな状況になってきたのでその日は1泊し、翌日からスタメンに復帰した試合を観戦することが出来ました。
後日長男がオフで家に帰ってきた時色々話を聞きました。
コーチからは、
「お前はこのチームでスタメンだけど、スタメンじゃない選手たちが寝坊も遅刻もせず頑張っているのに申し訳ないと思わないのか?もう少し自覚もって行動するように」
とお叱りを受けたとの事。
実はコーチは本当は長男をこの遠征で出すつもりはなかったそうです。
では何故出してくれることになったのか・・・
朝、寝坊して慌てて寮から飛び出していく長男を、同じ寮で生活している監督が見かけたそうです。
そして監督がコーチに電話をして、「今○○が寝坊してそっちに向かったようだ。途中からでよいから試合には出してやってやれ」と言ってくれたとの事。
その電話を受けてコーチは長男を試合に出してくれ、かつ先程のお叱りの言葉を頂いたという事があったのです。
本来であれば寝坊も遅刻も厳罰でしょうし、コーチの出さないという判断は当然かと思いますが、普段は厳しい監督のそんな人情味の溢れるエピソードをあとから聞いた時、陽の目を見る事の無かった長男ではありますが、この高校に行かせて本当に良かったと思いました。