これは長男のある試合で私が思わず涙してしまった時の話です。
親バカ系の話が苦手、イラつく方はスルーしてください(笑)
長男が6年生の時、卒業直前の3月にある大会に出場しました。実質ジュニア時代最後の大会になります。
出場チーム数は多くないのですが、大手企業がスポンサーについていて海外のチームも参加していました。
あれよあれよと決勝まで進んだのですが、決勝の相手はダントツの優勝候補でエースもそこまででダントツの得点王というヤバイチームだったのです。
コーチ曰く、あのエースを押さえない限り絶対勝てない・・・ということでそのエースを何とか封じる作戦を立てました。
その作戦とはマンツーマンディフェンスです。
前後半40分徹底的にマークして動きを封じようとした訳ですが、あんな化け物みたいな選手を誰がマークするのか・・・
何人かの候補の中からその大役を仰せつかったのはウチの長男でした。
中盤でのしつこいディフェンス力を買われ、何とか食らいついてこいと送り出されました。
ちなみに長男の身長はその化け物エース君の肩よりも低く、その姿はまるで大人と子供です(笑)
それでもパスをもらわせないように足元に絡みつく子犬のごとく、とにかくまとわりつくようなディフェンスを続け、たまにボールを持たれた時は周りのメンバーがヘルプに来てくれたりしてとにかく自由にプレーをさせませんでした。
そのうちそのエース君が段々いらだってきて、長男に何度もファールをするようになったのですが、それでもひるまず1試合マンツーマンディフェンスをやり遂げました。
結果、相手のエースにはほとんど仕事をさせず無得点に抑えました。が残念ながら試合は1点差で負けてしまい準優勝となりました。
ところがそのあとにサプライズがあったのです。
何とその相手のエース君と長男が大会のMVPに選ばれました。
以前書いたような自軍のコーチの自薦ではなく、主催者側の関係者による選出です。
名前が呼ばれた瞬間、不覚にも涙がポロポロ止まりませんでした。
MVPが嬉しいというよりも、2年生の時に移籍してからイジメにあったり居残り練習組だった頃の事や、少し前ジュニアユースのセレクションが全滅し親子でめちゃくちゃ凹んだ事などを思い出したら涙が止まらなくなってしまったのです。
このMVPももしかしたらデカイ相手のエースをがむしゃらに追いかけ回して頑張っていた、相手の肩にも届かないちっちゃい選手への温情だったかもしれません。
それでも小学生時代の最後の大会で、そのプレーを評価してもらえた事がとにかく嬉しかったのです。