子供たちとグランドで過ごした日々

ありふれたサッカー親子の等身大の記録です

サッカー

プロになりたい気持ち

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サッカーをやっている子供の多くは、将来プロサッカー選手になりたいという気持ちを少なからず持っていると思います。
特に下の年代でなればなるほどそう思っている子は多くなるんじゃないでしょうか?

私は子供がお世話になったサッカークラブの監督と卒業後も親交があり、今でも1~2か月に1度くらいのペースで飲みに行ったりするのですが、ある時その監督が「せっかく高校や大学でそこそこのレベルまで進んだのに、プロへ進みたいという気持ちがなくなって普通に就職したり、サッカー自体を引退してしまう子がいるのはすごくもったいない」と言い出しました。

長男の就職の話から段々そういう話になったわけですが、監督自身もJリーガーとして誰もが知っているクラブで10年以上のキャリアを持っていたので、プロへの道を断念する選手がいることをもったいないと思っているようです。
更に話しを聞いていると、そういう風にプロの道へ進む意欲を失ったり、諦めたりする理由の多くはその親のマインドが影響していると言い出したのです。

Jリーグが発足して日本にサッカーブームが巻き起こってしばらくは、億の年俸を稼ぐ選手が当たり前のようにいたりしてやっぱプロはすげーなぁなんて感心していた時期もありましたが、J2やJ3の発足と同時に徐々にそういったバブリーな世界ではなくなってきたことは皆さんご存知かと思います。

特にJ2やJ3の選手の多くは新卒のサラリーマンと変わらない年俸で活動しており、中にはサッカースクールのコーチのアルバイトをやったりして収入不足を補っている選手も少なくありません。
J3に至ってはアマ契約の選手も大勢いて、出場給や勝利給といった「歩合給」ですら試合に出る事が前提ですからとても厳しい世界です。

監督曰く、そういうリアルで現実的な事実をサラリーマンの親は懸念して、そういう発言や態度が何気なく子供の前でも表れてくるんだとか・・・
もちろん小中学校時代、まだどんな可能性があるかわからない頃にはそんなネガティブな態度は取らないと思いますが、高校や大学に入りそろそろ将来の進路を考える事が増えてきた時に、何となく見えてきた選手としての力量や限界とプロやサッカーで生計を立てられるのかという生々しい現実を天秤にかけてしまい・・・悩ましい問題です。

ただその時期、プロになれる可能性の有無は別として、「プロへの道にチャレンジしてみたい」なのか「どうせプロになっても大変だから就職する」のどちらの考えになるかは、先程書いたそれまでの親の発言や態度が大きく影響しているという事のようです。(知らず知らずのうちに子供に刷り込まれてしまっている??)
その時、「ウチの長男はプロになりたいなんて大学に入ってから1度も言わなかったよ」と監督に言ったら、「それは正に○○さんがネガティブオーラを全開にしていたからですよ!!」と言われてしまいました(笑)

長男のチームメイトの中には、Jリーガーになった子、海外でプロになった子、ガチンコの社会人クラブで天皇杯本選にも出場した子など、今でも現役で頑張っている子がいて、そういう子のお父さんやお母さんと話すと、子供の頃からのサッカーの追っかけで楽しかった時間が今でも続いているという事ですごく満足していました。
今土日がヒマで家でゴロゴロテレビを観ている時間が増えた私からすればすごくうらやましい話です。

もし自分の子供が大学卒業後もサッカー選手として活動したい。プロがダメでもアマチュアでガチンコのクラブで続けたいと言ったら私も止めはしなかったと思います。

ただ正直言って、長男は自分の意思で自分の力量を考え、競技生活から引退して普通に就職する道を選んだと思っていますが、その反面、不安定な競技者生活に進みたいと言われなくてホッとした自分もいます。
でもそう思うたびに、監督の「それは○○さんがネガティブオーラを全開にしていたからですよ!!」というセリフを思い出してしまうのです。

お読み頂いている皆さまのお子さんの年代によってマチマチかもしれませんが、そういう岐路に立つ時期がいずれやってくると思います。
J1やJ2でも有力なクラブからスカウトが来るようなスーパーな選手なら迷いはないと思いますが、プロに行けるか微妙だけど、好きなサッカーを続けたいのでチャレンジしてみたいというレベルのお子さんだった場合、どのような選択をされると思いますか?


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